パリ五輪で最終日を飾る女子マラソンは史上最も過酷なレース確定…起伏が多い超難コース
この間の約18キロで下半身は相当なダメージを受ける。2003年世界陸上パリ大会女子マラソンの銀メダルで弾みをつけ、翌年のアテネ五輪金メダルにつなげた野口みずきを育てた、藤田信之氏はこのコースについてこう語る。
「同じ箇所も通るが、コースは世界陸上の時とは違う。15キロからの上り下りによるスピードの緩急がダメージになり、選手の駆け引きの前に、実力によって集団がばらけるのではと思う。対策としてアップダウンのコースでの積極的なトレーニングを取り入れるべきだ。日陰が多いようだが、近年は温暖化の影響でパリも8月は猛暑の日もある。暑さ対策も重要です」
日本勢の五輪マラソンのメダルは男女を通じて04年の野口が最後だが、この舞台で日本勢がメダルを手にするのは厳しそうだ。