橋上秀樹(2)「慎重になり過ぎて思い切ってバットを振れない選手が多かった」

公開日: 更新日:

橋上秀樹(2013年大会戦略コーチ/現BC独立リーグ新潟アルビレックス監督)

 ヤフオクドーム(現PayPayドーム=福岡)で行われた第1ラウンドはキューバに敗れて2勝1敗。2位で第2ラウンドに駒を進めた。

 格下のブラジル、中国が同組だっただけに楽勝と予想されながら、苦戦を強いられた。

 ブラジルとの初戦では先発フェルナンデス(当時ヤクルト)を三回まで2安打1得点と打ちあぐね、終盤まで1点を追う苦しい展開。八回に連打で3点を取って逆転勝ちしたが、厳しい船出となった。

「開幕前は『日本ラウンドは突破して当たり前』という報道も目立ち、3連覇を狙っている以上、当然のことながら負けは許されない。そんな状況は選手たちにとって重圧でした。先制されたり、チャンスを逃すとプレッシャーが重くのしかかるのを感じました。一流の選手ほど、相手との実力差、期待の高さを肌で感じるもので、チーム全体が重圧に包まれていました。日本ラウンドで楽な試合は(16-4で七回コールド勝ちした)オランダ戦だけで、他はヒヤヒヤの連続でした。その最たるものは台湾戦でした」

 台湾の先発は、かつてヤンキースのエースだった王建民(当時ブルージェイズ)。2006年に19勝を挙げ最多勝を獲得した右腕に六回まで散発6安打無得点と手も足も出なかった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    大谷の今季投手復帰に暗雲か…ドジャース指揮官が本音ポロリ「我々は彼がDHしかできなくてもいい球団」

  2. 2

    センバツVで復活!「横浜高校ブランド」の正体 指導体制は「大阪桐蔭以上」と関係者

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希の肩肘悪化いよいよ加速…2試合連続KOで米メディア一転酷評、球速6キロ減の裏側

  4. 4

    PL学園から青学大へのスポ薦「まさかの不合格」の裏に井口資仁の存在…入学できると信じていたが

  5. 5

    阪神・佐藤輝明「打順降格・スタメン落ち」のXデー…藤川監督は「チャンスを与えても見切りが早い」

  1. 6

    ソフトB近藤健介離脱で迫られる「取扱注意」ベテラン2人の起用法…小久保監督は若手育成「撤回宣言」

  2. 7

    巨人・坂本勇人2.4億円申告漏れ「けつあな確定申告」トレンド入り…醜聞連発でいよいよ監督手形に致命傷

  3. 8

    「負けろ」と願った自分を恥じたほどチームは “打倒キューバ” で一丸、完全燃焼できた

  4. 9

    巨人・坂本勇人は「最悪の状態」…他球団からも心配される深刻打撃不振の哀れ

  5. 10

    佐々木朗希よ…せめてあと1年、吉井監督の下で準備期間を過ごせなかったのか。メジャーはそんなに甘くない

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  2. 2

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  3. 3

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    大河ドラマ「べらぼう」の制作現場に密着したNHK「100カメ」の舞台裏

  1. 6

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  2. 7

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  3. 8

    下半身醜聞ラッシュの最中に山下美夢有が「不可解な国内大会欠場」 …周囲ザワつく噂の真偽

  4. 9

    フジテレビ第三者委の調査報告会見で流れガラリ! 中居正広氏は今や「変態でヤバい奴」呼ばわり

  5. 10

    トランプ関税への無策に「本気の姿勢を見せろ!」高市早苗氏が石破政権に“啖呵”を切った裏事情