日本ハム清宮幸太郎が6年目でついに覚醒の兆し 他球団スコアラーも警戒強める
「足の体重の掛け方や構えを修正したら、以前より投手の球に対応できるようになった」と実感を込めつつも、浮かれる様子はなく、「一喜一憂しないように。ホームランが当たり前だよねという選手にならないといけない」と、清宮。打撃だけではなく、「守備でも信頼を勝ち取らないといけない」と、キャンプの全体練習終了後は、毎日のようにサブグラウンドで声を張り上げながらノックを受けている。
「打率がネックと言われるけど、昨季の終盤は目を見張るものがあった(9、10月の22試合で打率.275、5本塁打、22打点)。覚醒の兆しがキャンプでも継続しているように見える。着実に力を付けています」(他球団編成担当)
昨季、打率.347をマークして首位打者を取った松本剛(29)、1学年下の野村佑希(22=昨季93試合で打率.271)の存在も、清宮にとっては追い風になる。
「出塁率の高い松本と野村を3、4番に据えるのが新庄監督の構想で、5番に入る清宮とクリーンアップが固定されれば、相手からのマークも分散される。清宮がシーズンを通して打率.250、25本塁打くらい打てば、打点をかなり稼げるのでは。実際、それくらいはやると思う。昨季から狙い球を絞って確実に仕留める確率が上がってきましたし、スイングも大振りが減ってきています」(同)
ようやく覚醒の兆しが見え始めている。