いま売れているゴルフギアにはワケがある! これが部門別ランキング全解剖
アイアン編
売れ筋ランク1位は昨年11月に新登場したダンロップ「スリクソンZX5 MkⅡアイアン」(6本セット、NSプロ装着、フレックスS)だ。
市場での最安値は9万5092円、平均価格は11万5352円。
ドライバーを中心に日本市場では海外ブランドのクラブが売れているが、アイアンに関しては日本メーカーが大健闘している。ヘッド製造が鍛造であることが大きいといえ、「スリクソンZX5 MkⅡアイアン」も鍛造ヘッドを採用する。
鍛造ヘッドは従来、ミズノ、ブリヂストン、ダンロップなど日本メーカーの得意分野である。
昔から、「鍛造=高性能」というイメージがわが国では定着している。鍛造技術のルーツは刀鍛冶といわれ、日本の伝統美を取り入れた製法へのあこがれもあるといえる。
「スリクソンZX5 MkⅡアイアン」はフェース周辺部に配した溝と最適なフェース肉厚設計により優れたボールスピードを生み出し、外観、スピン性能、操作性、寛容性などのバランスが取れている。ソール形状、バウンス角の最適設計によりインパクト時の抜けの良さがさらに向上してる。
ヘッドはハーフキャビティー形状「ZX7」、中空形状「ZX4」もあるが、ポケットキャビティー形状「ZX5」の人気が最も高い。
「軟鉄鍛造のヘッドらしく、ソフトな打感です。打音にも打感にも雑味がありません。ボールがフェースに乗った感覚が得られるアイアンです」と使用者の評価も高い。
アイアンは「鍛造ヘッドがいい」という神話が日本市場では生き続け、売れている大きな要因といえよう。