大谷翔平に“超特急”N・ライアン超えの重圧 1試合最多得点を記録した79年はエ軍初の地区V
ベーブ・ルース、ライアンら“レジェンド”と比較され…
大谷は投打の二刀流ではベーブ・ルース(レッドソックス、ヤンキース)、投手ではライアンと何かと比較される。昨季は投手として15勝、打者として34本塁打をマークし、1918年のルース以来104年ぶりの「2ケタ勝利と2ケタ本塁打」を達成。今年5月には通算502奪三振に達し、ルース超え(501奪三振)を果たしている。
今季はライアンの記録も塗り替えており、4月には2022年8月10日のアスレチックス戦からの「先発10試合連続で2失点以下」をマークし、72~73年にかけてライアンが樹立した「先発9試合連続2失点以下」の球団記録を更新して話題になった。
大谷は26日現在、6勝3敗、防御率3.13。奪三振数117個はブルージェイズ・ガウスマン(127個)、ツインズ・ロペス(120個)に次いでリーグ3位。最多奪三振に加え、サイ・ヤング賞候補の1人に位置付けられている。
エ軍投手によるサイ・ヤング賞受賞は64年のディーン・チャンス、05年のバートロ・コロンの2人だけで、最多奪三振は79年のライアンが最後だ。奪三振数(223個)でライアンを上回れば、タイトル獲得と地区優勝に近づきそうだが。
■26号ソロ、チームはサヨナラ勝ち
その大谷は日本時間27日のホワイトソックス戦に「3番・DH」でスタメン出場。2日のアストロズ戦以来、22試合ぶりに3番で起用され、3打数1安打1打点。
大谷は0-1と1点を追う四回、相手の先発右腕シースの甘く入った変化球を捉えて右中間スタンドに運ぶ26号ソロ本塁打。約136メートルの特大弾を放ち、本塁打、打点(61)と合わせてア・リーグ打撃部門で二冠をキープした。
試合は同点で迎えた九回にトラウト、大谷が連続四球で一、二塁とすると、救援左腕バマーの暴投でそれぞれ進塁。最後はワイルドピッチでトラウトが生還し、エンゼルスがサヨナラ勝ちした。