阪神が勝てば勝つほど恥辱にまみれ…ソフトバンクに見え始めた“金満”巨大球団の弊害
ソフトバンク時代は定位置をつかむことができず、それぞれ20年オフに戦力外、22年オフに現役ドラフトに出された。それが、拾われた先の阪神で大ブレイクしたのだから、前出のOBの言い分はもっともだろう。
「2人ともソフトバンクにいた頃はチャンスをもらえなかっただけで、複数の球団がマークしていた存在でした。四軍まであるソフトバンクは宝の山ですよ」(他球団編成)
■新天地でブレイクした選手は他にも
ソフトバンク時代は必要とされず、新天地でブレイクした選手は他にもいる。昨オフに人的保障として日本ハムに移籍した右腕・田中正義(29)は抑えとしてフル稼働している。40試合の登板で挙げた21セーブ(リーグ4位)は、ソフトバンクの抑えのオスナの19セーブを凌ぐ数字だ。ロッテの内野手・茶谷健太(25)は19年オフに戦力外となり、ロッテに育成入団。翌20年オフに支配下契約を勝ち取り、今季は62試合で打率.273と存在感をアピールしている。
「ウチは『選手層』が厚いといわれるけど、二軍以下の選手たちのポテンシャルを引き出せていないという感じは否めません。他球団よりもチャンスが圧倒的に少ないですからね。“厚い選手層”があるといっても、昨オフに約80億円をかけて日本ハムから近藤健介(30)を、レンジャーズからは有原航平(31)を引き抜き、シーズン中には昨オフにクビにしたデスパイネ(37)まで呼び戻した。そこまでやっても、今季の優勝は絶望的ですからね。情けないし恥としか言いようがない。加治屋と大竹を返してほしいくらいです(苦笑)」(前出のOB)
四軍まで作り、組織を巨大化させ過ぎた弊害が出ているようだ。