清本美波プロテスト単独首位合格までの二人三脚…キャディーの父が明かす「嬉しさと寂しさ」
■回り道が生み出した武器
このスクールを清本親子は「病院」と呼び、太田氏への信頼も厚い。それでも、親子2人、手探りで取り組んだ練習の日々は今の糧になっているという。
「回り道、ムダなことも多かったかもしれません。以前は『とにかく数を打ってナンボ!』という時期もありましたから。でも、逆に言うと、たくさん試行錯誤したおかげで、『こうしてみて』と言われたフォームをすぐに再現できるようになったんです。その上で自分に合うかどうか感覚的に取捨選択して、よりうまくなるために改善していける。それが美波の強みになっています」(宗健さん)
現役高校生でプロテストに合格するような選手なら、通信制の学校に所属しているケースも多いが、清本が全日制の学校に通っているのも親心からだ。
「普通の女子高生としての生活も経験してもらいたかったからです。思春期に友人と過ごす時間が人生の財産になる。そして、多くの人と接する中で精神的にも成長してほしいと」(宗健さん)
高校卒業を目前にして、プロになった。二人三脚の関係性も考えなくてはいけない。