大谷翔平「移籍情報」の読み方 米メディアが「ジ軍と面談」「5億ドル超オファー数件」と報じたウラ
メジャー関係者が一堂に会するウインターミーティングが日本時間5日、テネシー州ナッシュビルで開幕した。
会議は8日まで行われ、各球団の編成担当者や各選手の代理人によるFAやトレード交渉が活発に行われる。FA市場の目玉である大谷翔平(29=エンゼルスからFA)や山本由伸(25=オリックスからポスティング)らの去就も進展するとみられる。
FA交渉が本格化する中、大谷が移籍先候補の一つであるジャイアンツの本拠地サンフランシスコを訪問していたとの噂が飛び交った。3日付の地元紙「サンフランシスコ・クロニクル」(電子版)によれば、大谷は代理人のネズ・バレロ氏とともに本拠地球場のオラクルパークを訪問。運営部門の幹部の他、10月に就任したボブ・メルビン監督、現役時代はジ軍の正捕手を務めたスターで、現在はオーナーグループの一員であるバスター・ポージー氏らと面談したという。
地元紙などによれば、今オフのジ軍は実績あるビッグネームの獲得に動いている。元々、資金が豊富なうえ、昨オフはジャッジ(現ヤンキース)、コレア(同ツインズ)の獲得に失敗したため、補強費用は潤沢なのだ。
■狙いは集客増
大物の補強失敗が続いているためか、ジ軍はカリフォルニア州でロサンゼルスに次ぐ大都市に本拠を構えながら、集客に苦戦。今季は1試合平均3万866人で、同地区のドジャース(4万737人)、パドレス(4万396人)、ロッキーズ(3万2197人)の後塵を拝した。
移籍市場の目玉である大谷に触手を伸ばしたのは、戦力としてはもちろん、集客増につなげたい思惑があるからだという。
もっとも、だからといって大谷がジャイアンツを選ぶとは限らない。2017年オフ、大谷がポスティングシステムでメジャー挑戦した際も面談にこぎつけた7球団のひとつに含まれていたし、当時も真っ先に面談したのがこの球団だったからだ。