宮川哲と元山飛優の交換トレード成立 ヤクルトと西武の損得勘定
一方で東北福祉大から20年ドラフト4位でヤクルトに入団した元山は、巧打の内野手として期待され、ルーキーだった21年には主に遊撃手として97試合に出場。打率.255をマークした。あの宮本慎也の「後継者」と期待され、背番号「6」を背負ったものの、高卒4年目の長岡の台頭もあって、ここ2年は13、22試合出場にとどまっていた。通算132試合で打率.234、4本塁打、22打点だった。
「来季のヤクルトの内野は、オスナ、山田、村上、長岡とスタメンはほぼ固まっていて、そこに高卒5年目を迎える武岡、現役ドラフトで巨人から北村も獲得したから、ほぼ飽和状態。元山は打撃はおろか、守備面でもとびぬけたものがあるわけではない。来季はさらに出番が限られたでしょう」(同前)
巨人も惚れた宮川は、FA戦線で山崎福、石田取りに失敗し、投手の駒不足に悩むヤクルトでは、先発に加えてリリーフとしてもフル回転が期待できる。ヤクルトの方が得をしたかもしれない。