今季の「最優秀フロント」マイク・エライアスGMを輩出したアストロズの秘密
レイズの他にも、フロントの頭脳を輩出し続けているチームがある。今季までの7年間はすべてリーグ優勝決定シリーズ以上に進出、ワールドシリーズ優勝2回、地区優勝6回のアストロズだ。
MLBは2018年に年間最優秀エグゼクティブ賞を設立した。これはメジャー全30球団が1票ずつ投票権を持ち、シーズンで最も優れた仕事をしたと思われる球団のフロントスタッフに投票することで選出される。MVPやサイ・ヤング賞などその年活躍した選手に与えられる賞だけではなく、好成績に導いた功績に対する、しかも自チーム以外の他薦という形での賞である。
初年度の18年はアスレチックスのビリー・ビーン氏、翌19年はレイズのエリック・ニアンダー氏、20年はドジャースのアンドリュー・フリードマン氏が受賞。今季はオリオールズのマイク・エライアスGM(写真)だった。チームを、メジャーで最も激戦区と言われるア・リーグ東地区で101勝61敗、14年以来となる地区優勝に導いたことが評価された。
■100敗以上が2度