タイ代表石井正忠監督「W杯初出場の大きなミッションを果たしたい」日本代表と元日決戦
タイにとって初のW杯出場のチャンス
タイ代表は27日、バンコク郊外ランシットの「フューチャーパーク」に集合してトレーニングを開始した。しかし、招集メンバーの約半数が28日にリーグ戦を消化しなければならず、彼らが代表チームに合流したのは29日。しかも、その日のうちに日本に移動するとあって「チーム全員でしっかりと練習できるのは試合前日の大晦日くらい(石井監督)。
少なくないハンデを抱えての代表初采配試合となるが、「日本人代表監督対決」という話題性も加味されて大きな注目を集めている。
そんな中、沈着冷静な立ち居振る舞いがモットーの石井監督が、闘志を胸に秘めながら落ち着いた口調でこう話す。
「縁あってタイで監督をやらせていただくことになり、クラブチームでの仕事ぶりを認められ、代表チームを任されることになりました。クラブチームとは違い、代表チームは毎日のように練習はできませんし、限られた準備期間でチームをどう仕上げていくか、難しさはあります。しかし、常に感謝の気持ちを忘れず、日本人指導者としての誇りを胸にタイ代表のために全身全霊を尽くしたいと思います」
タイ代表は日本代表戦をこなした後、日本代表と同じようにカタールに向かい、アジアカップに参戦してサウジアラビア、キルギス、オマーンと対戦する。3月になると2026年北中米W杯のアジア2次予選も再開される。
ちなみに同W杯は本大会参加数が16増の「48」となり、アジア出場枠も「4.5」から「8.5」に増える。サッカー熱が高く、進境著しいタイにとって初のW杯出場のチャンスである。
「アジアカップで好成績を収め、そして2026年W杯予選を突破することが、自分に課せられたミッションであることは承知しています。日本代表戦では<勝利すること>に集中し、良いパフォーマンスを発揮してアジアカップ、最大の目標であるW杯アジア予選突破に繋げたいと思います」
森保ジャパンvs石井タイ代表は1月1日の午後2時キックオフ。チケットは完売した。収容6万7750人のスタンドを埋め尽くす大観衆の前で両チームが、どんなファイトを見せてくれるか?
絶対に見逃せない一戦はNHK地上波で中継される(午後1時50分放送開始)。