巨人の熾烈な外野争いをいち早く制する「ダークホース」は…丸でも秋広でもない育成出身
「ドラ1入団2年目の浅野がセンターのレギュラーに定着してくれればチームとしては万々歳ですが、腰にヘルニアの持病を抱え、昨秋のキャンプも不参加だった。来月からの春季キャンプも故障班スタートが決まり、二軍のコーチによればスローイングに難があり、外野の要であるセンターを任せるにはまだ時間が必要との認識もある。長野は年齢的に年間を通した出場を期待するのは酷だし、故障がちの梶谷もそれは同じ。残りの選手は一軍での実績が少ないだけに、期待はできても計算はできない。レフトだけは、丸と秋広のどちらがレギュラーになっても心配はないのですが……」(ファーム関係者)
そんな中、巨人OBが「いち早く競争を勝ち抜く可能性がある」と名前を挙げるのが、育成出身で今季8年目を迎える松原聖弥(28)である。
「もともと打撃は天才的なセンスがある。入団5年目(21年)に135試合に出場して打率.274、12本塁打をマークしたときには、これで右翼の不動のレギュラーを勝ち取ったと思ったものです。が、ポカが多く、それが原前監督の逆鱗に触れて、ここ2年で出場機会が激減。昨年は21試合出場にとどまった。原監督は一度ダメだと思うと一気に興味を失うタイプだったが、その原監督が去って松原本人もチャンスが巡ってきたと、やる気になっている。昨秋のキャンプから打撃がガラリと良くなり、一軍首脳陣も目を見張ったと聞いていますから」
原監督という障害が取り払われ、育成出身の“雑草”が再び芽を出しそうな気配である。