セガサミーは無念の退団…プロ並みだった環境と待遇、負けた時のシビアさ
選手が仕事をするのは月曜日の午前中のみ。それ以外は野球漬けだ。会社にはプロも顔負けのサポート体制を取ってもらっている。それだけに、東京が1枠少なかった16年の都市対抗出場を逃した際の報告で、会長の残念そうな顔を見るのはつらかった。
その後、18年の都市対抗に2年連続10度目の出場を果たし、初戦でNTT西日本に完封勝ちすると、JR四国、JR東海を撃破。エースの森脇亮介を中心に快進撃を続けた。05年の野球部創設以降、初の都市対抗4強進出。私は「10回目で行けなかった壁を乗り越えた。進歩を感じます」とお立ち台で叫んでいた。
森脇はその年のドラフトで西武に6位指名された。全国制覇が見えてきた翌19年に都市対抗出場を逃し、この年限りで無念の退任となった。一発勝負の社会人野球は一進一退をしながら進んでいく。とはいえ、環境だけでなく、待遇もプロ級で恵まれていただけに、負けた時のシビアさもプロのようだった。
次回は私がアマチュア時代の話をしよう。