ロッテ13年ぶり開幕3連勝は“自己チュー”佐々木朗希がいなくなったからこそ?
開幕3連勝は4連勝した2012年以来、実に13年ぶり。3試合ともすべて逆転勝利となると、18年の広島以来、球団としては初の快挙となる好スタートを、しかもソフトバンク相手に切ったのがロッテだ。
ドラフト1位新人の西川(22)は開幕戦で決勝適時打を放つなど3戦連続安打。投げては高卒2年目の木村(19)が30日の3戦目、同点に追い付いた直後の七回を三者凡退に抑えてプロ初勝利を挙げた。新人や若手が躍動、リードを許しても試合をひっくり返す粘り強さを発揮している。
最も計算の立つ投手だった佐々木朗希(23)がポスティングでドジャースに移籍。先行きが不安視されたものの、「むしろ逆。朗希がいなくなったからこそ、チームに一体感が出てきたのです」と、ロッテOBがこう続ける。
「朗希はチームより自分優先。検査で異常が見つからなくても、『しっくりこない』と言って投げなかったほど。見るに見かねたベテランが説教したこともあります。チーム全員が同じ方向を向くようになったのは大きいと思う」
吉井監督は「ひとつ枠が空いたわけですから、そこを狙ってる選手はモチベーションが高くなっていると思う。それがハマればうまくいくでしょうし、その子たちの実力がそのレベルにきてなければたぶんうまくいかないでしょうし」「マリーンズは若くてモチベーションの高い子が何人かいるので、チャンスをつかんでくれたらうまくいくんじゃないかと思う」と話していたが、佐々木の穴を埋める若手が出てくる以前にチーム一丸となった効果は大きいようだ。