ドジャース大谷 自ら連れてきた通訳の賭博醜聞なのに「謝罪ひとつナシ」の深謀遠慮
■100%被害者のスタンス
いや、開幕時にチームやナインを「騒動に巻き込んでしまった」のはもちろん、水原氏は大谷の元専属通訳で大谷自身が連れてきた人物。大谷の説明が事実だとして、そもそも自分の口座から約7億円もの大金がなくなったことに気付かなかったから騒ぎは大きくなったわけで、日米どころか世界中を騒がせたのは紛れもない事実だ。感謝やお礼よりも先に、謝罪の言葉があってしかるべきではなかったか。
「大谷は罪を犯したわけではないので、周りから謝ってはいけないと言われていたと思いますね。会見を通して自分は100%、被害者というスタンスでした。大谷の言っていることが事実かどうかはともかく、事件の流れを時系列に従って説明しただけ。あえて感情的なことを差し込むのを避けていたように感じましたね」
こう言うデービス氏は「公の謝罪はともかく、チームやナインに対しては謝罪したと思う」と言うのだが、特派員のひとりによれば、「自分が取材する限りでは、大谷が全員の前で謝罪をした形跡はありません。数人の選手と個別に話はしたみたいですけど、何を話したのかは分からない。というか、会見後もナインとじゃれ合うなど、大谷の様子はいつもと変わらないように見えた」そうだ。