巨人・大勢の危険すぎる見切り発車…「10日間最短復帰」で守護神は肩痛再発の可能性大
右肩違和感のため4日に出場選手登録を抹消された巨人の大勢(24)が、週明けにも一軍復帰する可能性が出てきた。
3日の阪神戦の九回に登板。2死から3連打を許して1点を失ったところで、自ら右肩の変調を訴え、「投げられないなという感じ、抑えられないなという感じだった。大事な試合だったし、申し訳なかったけど、言って交代した」と緊急降板。翌4日に登録を抹消された。
「申し訳ない。情けない。悔しい」と頭を抱える大勢に対し、阿部監督は「ちゃんと治してこいよ」と登録を抹消した。その大勢は8日にジャイアンツ球場で30メートルまで距離を延ばし、キャッチボールを行い、その後はダッシュなどで調整。杉内投手チーフコーチは「(検査で)特に問題はなかった。10日後、戻れたら戻す予定」と見通しを明かしているが、昨季も右上肢のコンディション不良により、一進一退の状態が続き、6月から2カ月半もの間、長期離脱を強いられた。
巨人OBで元投手コーチの高橋善正氏(評論家)がこう言った。
「昨年も肩を痛めたのだとしたら再発の可能性も否定できません。私の経験上、肘痛はごまかしながら投げられるが、肩は痛めると厄介。ごまかしが利かない上、完全には治らないことが多い。投手にとって肩はナーバスな箇所。たとえ検査で問題がなくても、本人が『痛い』というケースがよくある。しかも、原因が分からないまま復帰しても、再発する可能性があるから怖さが残る。首脳陣は慎重に判断する必要がありますが、痛みが消えたなら、いつまでも二軍に置いておくわけにもいかない。セットアッパーの中川が離脱しているだけに、早く戻って欲しいでしょうが、どこまでアテにしていいものか。昇格のタイミングは難しいですね」