女子だけじゃない!レスリング日本代表は男子も逸材ゴロゴロ、メダルラッシュの予感
「樋口は相手との距離感を掴むのがうまく、タックルを1~2回入っただけで、間合いを確実に1センチ縮めてくる。近づき過ぎると相手にタックルを入られるリスクが高くなりますが、樋口は自分が入りやすく、なおかつ相手に入られない距離を修正する能力に長けている。組み手もうまく、取った後の処理の仕方も豊富。ライバルのステバン・ミチッチ(セルビア)には昨年の世界選手権で4-7で敗れましたが、1点差でもおかしくはない内容だっただけに、限りなく金に近い存在です」
■男子グレコローマンスタイル
東京五輪銀で60キロ級の文田健一郎(28)、23年世界選手権3位で77キロ級の日下尚(23)、アジア予選で出場を決めた67キロ級の曽我部京太郎(22)の3人が出場する。
グレコローマンでは日下に表彰台の期待がかかる。
「スタミナを武器に、執拗な差しから逆に相手のスタミナを削って根負けしたところを仕留めるのが日下のスタイルです。自分の武器を理解しており、勝ち方も知っている。今年のアジア選手権では世界選手権連覇のアクジョル・マフムドフ(キルギス)を破って自信をつけた上に勢いもある。大技の習得にも取り組んでおり、グラウンドからの失点を減らせれば、金を狙える実力は備わっています」