どれだけ大量リードしていても手加減なんて一切しない理由…批判の声も承知の上
これを踏まえた上で、一方的な試合展開の中、自分が負けている側でプレーしている場面を想像してみてください。試合結果を覆すことは難しくても、なんとかアウトを取るために一生懸命になっているはずです。そこで相手が突然、情けをかけて手を抜いてきたらどう思いますか。惨めな気持ちになる人も多いのではないでしょうか。
また、勝者側の実際問題として、手を抜くような勝ち方をして次戦に臨むリスクもバカにできません。負けたらそこで終わりのトーナメントなのだから、一瞬たりとも緊張の糸を切らしてはいけないという事情もあるのです。
これから野球人口の減少に伴い、得点差のつく試合が増えていくことが予想されます。このコラムの読者の方々には、これらをひとつの考え方として頭の片隅に置いていただけたら幸甚です。
※紙面掲載日は7月20日(土)
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日刊ゲンダイでは専大松戸の持丸修一監督と元横浜高校野球部部長の小倉清一郎氏のコラムを毎週交互に連載している。
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