金足農(秋田) 中泉一豊監督が語った部内いじめ発覚からの歩み「まだ我々も変わろうとしている最中…」
――22年に上級生の下級生に対するいじめが発覚。旧態依然の選手育成や体罰の横行なども問題視され、その年の9月に部内改革を目的とした「未来創造プロジェクト」が発足しました。
「当時は不祥事(いじめ)もありましたが、それ以外でも我々指導者が取り組むべきことだったり、指導者と選手の対話など、変わっていかなければいけないことがありました。金足農業の良い伝統は残しつつ、時代に合わせて改革していかなければいけません」
――秋田出身の落合博満氏も中日監督時代に「チームから暴力をなくすのに5年かかった」と話していました。
「部内いじめも、改革のきっかけのひとつ。このプロジェクトは発足翌年、23年の夏をメドに行いましたが、まだ我々も変わろうとしている最中。何かが凄く良くなった…というのは、まだ少ししか見えていません。外部からの指導も受けましたし、必要とあらば今後も受けます。まずは自浄していかないといけません。それは野球の試合結果だけではなく、学校の中の野球部としてのあり方なども含めてです。学校と部の連携も大事ですから」