聖カタリナ(愛媛)浮田監督は実業家から転身、「会社経営をそのままやってるイメージです」
明日(10日)登場する聖カタリナは夏の甲子園初出場。率いるのは2023年に実業家から転身したばかりの浮田監督だ。松山商では内野手、創価大、プリンスホテルでは捕手としてプレーした。22年の部内暴力で監督、部長ともども退任となった後に就任した浮田監督に話を聞いた。
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――プリンスホテルを経て、県内で携帯販売会社やレストランカフェなどを経営。異色の経歴ともっぱらです。
「ドコモの携帯販売会社は、もともと私の父が経営していたんです。本当はプリンスホテルから他の社会人チームに移籍という話もあったんですが、長男の私が会社を継ぐことが決まっていた。結局、弟との共同経営になりましたけどね」
――監督になったきっかけは。
「不祥事については聞いていましたし、残った選手が半年間練習もできず、しかも指導者不在で、世間から厳しい目で見られているのは知っていたので、これは選手が可哀想だなと。22年の年末に大学や高校を統括する学校法人聖カタリナ学園の事務局長さんと話す機会があり、『どうしても監督が決まらない』と。ちょうどそのころ、私も携帯販売会社を人に譲渡して、その退職金で新しい会社を立ち上げようという矢先だった。そこで、『私が監督の可能性ってあるんですかね』という話から始まったんです」