大谷の史上初「45-45」は口うるさいロバーツ監督次第 シーズン終盤はチーム事情で盗塁に制限
ドジャース・大谷翔平(30)が史上初の偉業達成に向けカウントダウンに入った。
日本時間16日現在、37本塁打(ナ・リーグトップ)、35盗塁(同3位)で、レギュラーシーズン残り40試合でメジャー史上6人目「40-40」(40本塁打、40盗塁)はおろか、史上初の「45-45」も射程圏に入っている。
大谷は今春のキャンプ中から走力向上に努め、開幕後は順調に盗塁を積み重ねてきたが、今後も走れる保証はない。過去の盗塁王は、判で押したように後半戦の盗塁数が激減しているからだ。例えば昨季、史上初の「40本塁打、70盗塁」(41本塁打、73盗塁)をマークしたブレーブス・アクーニャJr.も、前半戦の41個から32個と大幅に減らした。
これはシーズンの蓄積疲労による走力低下だけが原因ではない。地区優勝、ポストシーズン進出争いが熾烈になるレギュラーシーズン終盤は1点を争う場面で選手が自重したり、指揮官が安全策を取る傾向があるからだ。昨季のアクーニャもチームが地区優勝を争っていたこともあり、盗塁企図数は前半戦の48回から後半戦は39回に減った。