中日・髙橋宏斗に伸びる魔の手「ごり押しメジャー挑戦」の懸念…背後に見える山本由伸の関係者

公開日: 更新日:

54年ぶり年間防御率0点台が射程圏内

 無双男が打たれた。

 中日の髙橋宏斗(22)が20日のDeNA戦に先発し、初回に3安打2四球でいきなり2失点。続く二回は3者連続三振で切り抜けたものの、三回にも3安打に失策が絡んで3点目を失った。結局、7回途中4失点で降板。これが「大事件」のように大きく報じられるのはもちろん、54年ぶりの年間防御率0点台の偉業を射程圏内に入れているからである。

 その防御率はこの日の試合で試合前の0.68から0.96に悪化した。とはいえ、戦後唯一のシーズン防御率0点台を達成した1970年の村山実(阪神)の0.98はおろか、43年に藤本英雄(巨人)がつくったプロ野球記録0.73の更新が話題になるだけでも、今季の髙橋宏の無双ぶりを証明すると言っていい。

■「メジャーが朗希以上の評価」

「19日に米紙『USAトゥデー』の電子版が、複数のMLB球団幹部の話として、今オフのメジャー挑戦が確実視されているロッテ佐々木朗希について、<もう1シーズン、日本にとどまる可能性がある>と報じて話題になった。6勝3敗、防御率2.15の今季成績はともかく、相次ぐコンディション不良で離脱を繰り返している現状を考えれば、“さもありなん”ですが、そんな朗希以上に注目を集め始めているのが、朗希の1学年下の髙橋宏です。

 防御率0点台に加え、この日まで112回3分の2を投げて、いまだ一本もホームランを打たれていない。圧倒的な投球内容です。高校時代から大きな故障歴がなく、朗希が昨年まで実働3年で283回3分の2の投球回にとどまっているのに対し、髙橋宏は実働2年で262回3分の2を投げている。まだ肉体的な不安が解消されない朗希より、髙橋宏を評価するメジャー球団があるのは事実。前回登板(13日)のヤクルト戦のネット裏には、フィリーズやジャイアンツなど5人のメジャースカウトが集まりました」(米球界関係者)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    大谷の今季投手復帰に暗雲か…ドジャース指揮官が本音ポロリ「我々は彼がDHしかできなくてもいい球団」

  2. 2

    センバツVで復活!「横浜高校ブランド」の正体 指導体制は「大阪桐蔭以上」と関係者

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希の肩肘悪化いよいよ加速…2試合連続KOで米メディア一転酷評、球速6キロ減の裏側

  4. 4

    中日井上監督を悩ます「25歳の代打屋」ブライト健太の起用法…「スタメンでは使いにくい」の指摘も

  5. 5

    阪神・佐藤輝明「打順降格・スタメン落ち」のXデー…藤川監督は「チャンスを与えても見切りが早い」

  1. 6

    PL学園から青学大へのスポ薦「まさかの不合格」の裏に井口資仁の存在…入学できると信じていたが

  2. 7

    ソフトB近藤健介離脱で迫られる「取扱注意」ベテラン2人の起用法…小久保監督は若手育成「撤回宣言」

  3. 8

    巨人・坂本勇人2.4億円申告漏れ「けつあな確定申告」トレンド入り…醜聞連発でいよいよ監督手形に致命傷

  4. 9

    新庄監督のガマンが日本ハムの命運握る…昨季の快進撃呼んだ「コーチに采配丸投げ」継続中

  5. 10

    「負けろ」と願った自分を恥じたほどチームは “打倒キューバ” で一丸、完全燃焼できた

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    「かなり時代錯誤な」と発言したフジ渡辺和洋アナに「どの口が!」の声 コンパニオンと職場で“ゲス不倫”の過去

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    「よしもと中堅芸人」がオンカジ書類送検で大量離脱…“一番もったいない”と関係者が嘆く芸人は?

  1. 6

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  2. 7

    入場まで2時間待ち!大阪万博テストランを視察した地元市議が惨状訴える…協会はメディア取材認めず

  3. 8

    米国で国産米が5キロ3000円で売られているナゾ…備蓄米放出後も店頭在庫は枯渇状態なのに

  4. 9

    うつ病で参議員を3カ月で辞職…水道橋博士さんが語るノンビリ銭湯生活と政治への関心

  5. 10

    巨人本拠地3連敗の裏に「頭脳流出」…投手陣が不安視していた開幕前からの懸念が現実に