徹底した持ち球で聖地を攻略したL・コの決断力…強風の下をくぐらせるよう低いボールを制御した
「聖地」と呼ばれるセントアンドルーズ・オールドコースで行われた今年の全英女子は、強風の中でもボールを大きく曲げず、低いボールをコントロールできた選手が上位に並びました。通算2アンダーの7位タイだった西郷真央(22)と、岩井明愛(22)は苦戦しながらも、世界のトップに引けを取らないショット力を見せてくれたことは、今後につながるはずです。
心配なのが松山英樹(32)です。プレーオフシリーズ初戦を制し、ポイントランク3位で第2戦に臨み、初日は首位と1打差の2位と好スタートを切りながら、2日目のスタート前に腰痛で棄権。ジュニア時代からボールを打ち続けていますから、30歳を過ぎれば体の各部に違和感や多少の痛みはあるものです。今月はパリ五輪を全力で戦い、その疲れが残ったままプレーオフシリーズに入ったのかも知れません。体の状態は自分が一番わかっています。年間王者がかかる最終戦に出場すれば、戦える状態に戻ったということでしょう。いいプレーをしてもらいたいです。