ソフトB近藤健介の戦線離脱は《チームにプラス材料の方が大きい》と球団OB…いったいなぜ?
「例えば、4番の山川です。これまで山川は、5番に近藤がいたことで自分の打撃だけに専念できた。近藤が不在となれば『自分が確実に走者をかえさなくては』と長打にこだわらない意識が芽生えるかもしれない。そこは研究熱心な選手ですからね。投手の立場から言えば、フルスイングが持ち味の山川対策は緩急を駆使し、高めの抜け球に気をつけること。いずれもリーグ最多の31本塁打、141三振の山川が確実性を意識するようになれば、対戦相手としてはたまったものじゃありませんよ。小久保監督も近藤の穴をどうカバーするか頭を使い、さまざまなオーダーや選手起用を試すはず。それはCSの準備という意味で、決して無駄になりません」
パは現在2位の日本ハムが勢いを増している。連日のようにナインが決起集会を行い、チームのムードは最高潮。ソフトバンクは2年連続CS敗退のトラウマがあり、ハムを食うどころか食われかねないが……。
「ソフトバンクも右足の肉離れで6月に戦線離脱した柳田がCSまでに復帰濃厚。近藤と同時に戻ってこられれば、これ以上なくチームは盛り上がる」(山内孝徳氏)