大谷「60-60」に現実味! 残り9試合で投壊ロッキーズと6試合、《可能性はある》と指揮官
メジャー史上初の「50-50」(50本塁打、50盗塁)を達成したドジャース大谷翔平(30)。
日本時間20日のマーリンズ戦で3打席連続本塁打に2盗塁と量産し、「51-51」まで伸ばしたが、周囲は異次元の快挙達成に飽き足らず、さらに上を求める。
6打数6安打10打点の固め打ちで前人未到の大記録を達成したことに、「現実とは思えない。何か特別なことをやってくれると期待しているが、それを実際にやり遂げてしまうなんて」と興奮を隠さなかったロバーツ監督。米メディアから「60-60」達成について聞かれると「今の調子を見る限り、可能性はあるだろうね」と、さらなる記録更新に期待を寄せたのだ。
確かに「60ー60」の可能性はある。ドジャースは21日のロッキーズ戦を含めて今季のレギュラーシーズンは残り9試合。9本塁打、9盗塁の上積みは簡単なことではないが、残り9試合のうち、ロッキーズと6試合、ナ・リーグ西地区の優勝を争うパドレスと3試合というカードが期待を抱かせる。
ロッキーズはチーム防御率5.40、被本塁打202とも、メジャーワーストで投手陣が崩壊状態の上に、チーム許盗塁数126はリーグワースト5位。ローテ通りなら、ド軍との6試合には左腕フリーランド(5勝7敗、防御率4.89、16被本塁打)、右腕クオンティル(8勝10敗、防御率4.68、20被本塁打)、右腕フェルトナー(3勝10敗、防御率4.73、19被本塁打)ら、いずれも今季不調な投手が先発予定。しかも、今季最終カードである28日からは「マイルハイ」といわれる標高1600㍍に位置する敵地クアーズフィールド(コロラド州デンバー)での3連戦だ。同地の9月は年間を通じて最も空気が乾燥する時期で、より打球が飛びやすくなるため、3本塁打を放ったマーリンズ戦のような固め打ちもありそうだ。