“遅きに失した”Jリーグ人件費抑制策「プロABC契約」撤廃…25年前に施行されたルールをやっと変更
こうした紆余曲折を経て、Jリーグは1999年から「プロABC契約」を導入したのである。
高卒と大卒のルーキーはプロC契約からスタートし、初任給の年俸は460万円で統一。これをベースに5試合ほど公式戦のピッチに立ち、2年目以降の選手はA契約に移行できるといったルールを採用した。
さらにJリーグは、クラブの健全経営のために全クラブから経済状況のバランスシートと全選手の年俸の資料も提出するよう義務づけた。
これは、今日もJクラブが健全経営を実践しているか、経営危機に陥らないかーーを判断する貴重な制度として機能している。
次に、現行ルールと2026年から導入される新ルールの違いについて解説しよう。
《支度金》
高校、大学を含めて移籍に伴う引っ越し費用などをクラブは支払う必要がある。独身・未婚は370万円、妻帯者は500万円だったが、新ルールでは一律上限500万円に変更。
《登録区分》