DeNAは有言実行で“日米格差”を覆す?マルティネス&バウアー&九里亜蓮の一気取り
11日には南場オーナーも日本記者クラブでの会見で、「海を渡ると年俸がケタ違いになる。正直、悔しい部分もある」と、メジャーとの格差を吐露。それでも、「日本のプロ野球も規模を発展させ、日米のギャップを小さくするのも大事」と対抗心を燃やしている。
現場とオーナー、両者がともに抱く思いを有言実行するために必要なのが、大補強だろう。
ターゲットの1人は今季限りで中日との契約が切れる抑えのマルティネス(28)だ。2018年に来日、19年以降は毎年40試合以上に登板。今季は60試合に登板し、2勝3敗、43セーブ、防御率1.09。22年以来となるセーブ王に輝いた。
昨季在籍して活躍、今季はメキシカンリーグでプレーしたバウアー(33)にも触手を伸ばしているという。
さらに12日に海外FA権の行使を発表した広島の九里亜蓮(33)にも興味を示しているともっぱらだ。
バウアーもメジャー復帰が絶望視されているとはいえ、安いカネでは来てくれないだろうし、マルティネスと九里の今季年俸はそれぞれ2億円と1億4000万円。決して安価ではなく、争奪戦となれば値段も跳ね上がる。特にマルティネスは中日に加え、「金満球団」のソフトバンクも獲得に乗り出すと見られている。「年俸10億円は下らない」と言われる中、どこまで本気で取りにいくのか。12日にFA権を行使せず、残留を表明した佐野も年俸アップは確実。日本一になったことで選手たちにご祝儀も必要だろう。