《デニス・サファテの巻》どんな人物か?「神様」です。ナインから「監督待望論」が何度も上がるキング・オブ・クローザー
デニス・サファテ(43)はどんな人物か? こう聞かれたら僕は「神様です」と答えます。
ソフトバンク入団1年目の2014年からクローザーとして活躍し、15年からは3年連続最多セーブを受賞。17年の54セーブは、現在も日本記録として球史にその名が刻まれています。この年の日本シリーズ6戦目は3イニングを投げるなど、回またぎや連投も辞さない。これだけ献身的な助っ人は他にいないでしょう。まさにキング・オブ・クローザーです。
人格面も優れており、敬虔なキリスト教徒。親のいない子どもを引き取って養子にするなど、社会貢献活動も行っていました。そんな奉仕の精神を改めて目の当たりにしたのが、16年の熊本地震です。震災の一報を聞くや、すぐさまキリスト教関連の機関や教会を通じて現地と連絡を取り、被災した子どもたちとその保護者をヤフオクドーム(現・みずほPayPayドーム)に招待しました。これはすべてサファテが独力でやったこと。本当に頭が下がります。
そんな性格だからナインから慕われ、後にクローザーを引き継いだ森唯斗(現・DeNA)はサファテから「オレの弟」と呼ばれ、可愛がられていました。