巨人が昨秋ドラフトで内野手上位指名連発の意味深…現有戦力に将来の主砲候補が極端に少ない
それが「内野手」と「大砲」という。さる巨人OBが話を引き取る。
「ドラフト上位で内野手ばかりをかき集めたのは、長年大黒柱としてチームを支えてきた岡本和真(28)のメジャー流出、坂本勇人(36)の衰えが不安だから。特にあと1年でメジャー流出の可能性がある岡本に代わる主砲の補強、育成は喫緊の課題。岡本の代役が務まる選手なんて、そうはいないので、とにかく内野手や長距離打者を集めようと、ドラフトで偏った指名になったようです」
しかもFA市場に“タマ”がいないのも巨人を悩ませる。25年に国内FA権を取得見込みの大物野手は、岡本自身を除けば、阪神・近本、日本ハム・松本くらい。楽天・辰己はメジャー希望を公言している。いずれも巧打者タイプで外野手だ。
「阪神の主砲・大山のFA補強に本気で乗り出したのは、今オフのFA市場で野手が少ないことを見越してのこと。阿部監督は今季、ヘルナンデスと新助っ人のキャベッジに3、5番を任せる構想を明かしている。内野手も助っ人も複数獲得して、いずれは岡本の穴を束になって埋めようという考えです。門脇や中山ら坂本の後釜になりそうな遊撃手はいるが、現有戦力で将来主砲になりそうな候補が極端に少ないのが巨人の悩みなのです」(前出OB)