球団名も氏名も非公表で関与選手の処分はどうなるのか…透けて見える「幕引き」の狙い
中村事務局長は14人の処分について「契約当事者の各球団が、まずは第一にやらなければいけない」と各球団に委ねる考えを示した。
球団名も氏名も非公表としたが、それなら関与選手の処分はどうなるのか。逃げ切る球団も出てくるのではないか。
発覚した山岡やお笑いコンビ「令和ロマン」の高比良くるまは活動自粛。卓球男子元五輪代表の丹羽孝希は、賭博罪で略式起訴され、千葉簡裁から罰金10万円の略式命令を受けている。
過去の例を見ると、15年の巨人4投手による野球賭博事件では、3人が無期失格処分に。
古くは西武の現役投手が、1987年オフに賭け麻雀を行ったとして書類送検され、半年間の出場停止と2500万円の減俸処分を受けた。
これ以上、波紋が広がらないよう、これで幕引きにしたいのがNPBや12球団の本音だ。ただ、どの球団も名前は公表したくないだろうから、処分もしにくい。したらバレるからだ。NPBが球団名、氏名を非公表としたのは、「処分なし」の余地を残したとも取れる。