選手が逮捕される可能性は?弁護士が徹底解説「金額の多寡」「回数」も焦点に
2015年には、巨人選手が関与した野球賭博事件が世間を揺るがした。4選手中3人は罰金で済んだものの、1人は賭博開帳図利ほう助と常習賭博で懲役1年2月、執行猶予4年の有罪判決。今回のオンラインカジノ問題で逮捕者が出る可能性はあるのか。
浦上総合法律事務所の浦上俊一弁護士が言う。
「彼らは各球団の聴取に答えていますし、さらに社会的にも著名な野球選手ともなれば逃亡の恐れも少ない。今後、警察が任意で事情聴取などを行うとしても、逮捕状は取らないと思います」
山岡は球団から「活動自粛」を命じられた。他の14人も含め、警察の捜査が及べばどんな罪に問われるのか。
「単純賭博は罰金刑のみです。2016年には自宅のパソコンでオンラインカジノに興じていた3人が逮捕され、略式命令で20万円又は30万円の罰金を科されたようです」(同)
問題は常習賭博と判断された場合だ。
「常習賭博は罰金刑がなく、3年以下の懲役になります。単純賭博との違いは、賭博の種類、金額の多寡、期間、回数、過去に単純賭博の前科があるかないかなどで判断されます」(同)