大谷を後押しするメジャーの「出産ジンクス」 ダルや田中将も過去に好成績、ロバーツ監督も太鼓判
「考え方が洗練されていく」
野手も出産の“ジンクス”と決して無縁ではない。
今年1月にサマンサ夫人が第1子を出産したヤンキースの主砲アーロン・ジャッジはオフの間だったため父親リストには入らなかったものの、今季は開幕から打撃好調。打率.390、25打点はリーグトップで、7本塁打は同4位タイ。三冠王を狙える位置につけている。
ロバーツ監督は自身の現役時代を例に、こうも話している。
「父親としての自覚がグラウンドでも発揮されるようだ。小さいことにこだわらず、何が大切かを理解するようになる。選手が父親になる過程において人生や野球に対する考え方が洗練されていくのをたくさん目にしてきたよ」
これまで以上に野球と真摯に向き合い、自らの仕事に打ち込むようになるというわけだ。
大谷はメジャー移籍後も、自ら希望する投打の二刀流を継続するなど、野球に対する意識が高いのは言うまでもない。娯楽や美食など誘惑の多いニューヨークへ遠征に行っても、「ホテルと球場を往復するだけ。一歩も外出しない」と言って、米メディアを驚かせるほどだ。いまさら自覚だ責任感だというのはナンセンスだが、それでも第1子である長女の誕生は大きなモチベーションにはなるだろう。
指揮官が言うように「前例のないパワーを発揮」すれば、昨季達成したメジャー史上初の「50-50」(54本塁打、59盗塁)を更新する可能性は十分にある。球宴明けにも投手復帰が予定されているとはいえ「60-60」達成まであるか。
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アスリートである大谷と真美子夫人の子供の将来性が注目を集めているが、そもそも大谷自身の“血筋”も相当なものだ。父はプロを目指し社会人野球を経験した俊足選手で、母もあるスポーツで全国大会に出場した経歴を持つ。今ではすっかりメディア露出を控える両親が過去に日刊ゲンダイに語った衝撃のエピソードの数々とは。それらを網羅した連載、【二刀流の血脈】も要チェックだ。