大河ドラマ「新選組!」の放映を機にファン層が広がる新選組を主題にした歴史読み物。
フィクションでは入隊のために厳しい実技試験があったように描かれているが、現実は隊士募集に応募してきた人に剣の腕前や流派を問うことなく入隊を許していたようだ。新人は日々の実務の中で淘汰されるシステムだったらしい。その他、隊の構成や役割、さらに女性関係まで比較的新しいファンのためにQ&Aで基礎知識を解説。その上で、新選組誕生の背景や、筆頭局長の芹沢鴨が突如、生糸問屋・大和屋を焼き打ちした本当の理由、そして芹沢暗殺事件の真相など、最新の研究成果を盛り込み、さまざまな謎を解き明かす。(KADOKAWA 800円+税)