「エラい人にはウソがある」 パオロ・マッツァリーノ著

公開日: 更新日:

 孔子といえば反射的に「論語」を思い浮かべるが、実はこれは孔子の著作ではなく、弟子が書いた孔子の言行録なのだ。法律に関する最高責任者に抜擢されたというサクセスストーリーも捏造である可能性が高い。日本で最初に孔子を紹介したのは「今昔物語」だが、実は孔子をバカにしている。馬が垣根から首を出しているのを見て、孔子が「牛がいる」と言うので弟子が首をかしげると、「午」という字の上に首が出れば「牛」になると、ほとんどおやじギャグのようなことを言ったというトホホなエピソードが紹介されているのだ。〈ありのままの孔子〉の姿を教えてくれるウンチク本。(さくら舎 1400円+税)



最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  2. 2

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  3. 3

    参院選で自民が目論む「石原伸晃外し」…東京選挙区の“目玉候補”に菊川怜、NPO女性代表の名前

  4. 4

    NiziU再始動の最大戦略は「ビジュ変」…大幅バージョンアップの“逆輸入”和製K-POPで韓国ブレークなるか?

  5. 5

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  1. 6

    サザン桑田佳祐の食道がん闘病秘話と今も語り継がれる「いとしのユウコ」伝説

  2. 7

    我が専大松戸の新1年生は「面白い素材」がゴロゴロ、チームの停滞ムードに光明が差した

  3. 8

    逆風フジテレビゆえ小泉今日子「続・続・最後から二番目の恋」に集まる期待…厳しい船出か、3度目のブームか

  4. 9

    新沼謙治さんが語り尽くした「鳩」へのこだわり「夢は広々とした土地で飼って暮らすこと」

  5. 10

    石橋貴明のセクハラ疑惑は「夕やけニャンニャン」時代からの筋金入り!中居正広氏との「フジ類似事案」