「戦う民意」翁長雄志著

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 辺野古基地移設問題で沖縄は政府と対立している。政府は沖縄に海兵隊が駐留することが中国に対する抑止力になると主張するが、アメリカは海兵隊のグアム移転を考えていて、沖縄でなくてもかまわないことになる。海兵隊の沖縄駐留を望んでいるのはむしろ日本政府だ。他の自治体に基地を置くより沖縄に置いたほうが容易だからである。石破茂は、米軍の代わりに自衛隊で構成する海兵隊を置くというが、沖縄県民は基地そのものをなくしたいのだ。沖縄県民の民意を無視した中央集権的手法がまかり通ることは、日本の民主主義の危機である。

〈行動する知事〉がすべての国民に鋭い問いを突き付ける。(KADOKAWA 1400円+税)


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