「ライジング・ロード」高嶋哲夫著

公開日: 更新日:

 大手電機メーカーで発電システムの開発をしていた29歳の陽子は、上司と衝突して退職し、三陸海岸近くの大学の非常勤講師となる。採用の条件は、大学の知名度を上げるために全日本ソーラーカーレースで優勝することだった。

 地区選抜レースなどを通過するごとに講師、准教授と昇進を約束された陽子だが、ソーラーカーについては全くの素人。おまけに上司となる谷本教授の研究室に在籍する学生は1人もおらず、人手もない。陽子は大学院生の友美と、学生集めから始める。何とか銀行を早期退職して入学したという56歳の大塚など5人を集め、手探りでプロジェクトがスタートする。

 三流大学の学生たちが震災を乗り越え挑戦していく姿を描く長編小説。(PHP研究所 840円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動