「遺品は語る」赤澤健一著
取扱件数業界トップの遺品整理会社を営む著者が、「人生の後始末」の際に「必ずすべきこと」を教示するテキスト。
1980年に90万人以下だった高齢者の一人暮らしは、約600万人に急増。呼応するように、同社の業務の13%が孤独死や自殺、ごみ屋敷などの「特殊清掃」と呼ぶ案件だという。
死後、半年経って発見された男性の部屋など、そうした孤独死の現場の実情を紹介。片付けブームなどと言われるが、実際に身の回りを片付けて亡くなる人や、死んだ親の家を上手に片付けることができる人などは、ほとんどいないという。
プロの視点から多くの人が陥りやすい遺品整理の間違いを指摘し、身の回りの整理のポイントを具体的に解説する。(講談社 800円+税)