「美術品でたどるマリー・アントワネットの生涯」中野京子著

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 ロココのバラと呼ばれ、ベルサイユの女王として君臨するも、一転して徹底した辱めを受け、最後は断頭台の露と消えた悲劇のヒロイン、マリー・アントワネット。その38年の生涯を彼女にまつわる美術品と共にたどるビジュアルブック。

 アントワネットは、1755年、ハプスブルク家の十一女として誕生。史上もっとも有名なフランス王妃になるとも知らず、彼女を「その他おおぜい扱い」で描いた宮廷画家マイテンスによる「1755年の皇帝一家」から、ギロチンが滑らぬよう髪を短く切られ、後ろ手に縛られた処刑寸前の姿を描いたジャック・ルイ・ダヴィッドの「最後の肖像」まで。ゆかりの絵画や調度品を紹介しながら、その数奇な運命を振り返る。(NHK出版 1000円+税)


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