結婚を望むなら不利を認めて目線を下げよ
今どき、結婚をするもしないも本人の自由。家庭に縛られない人生だって悪くない。しかし、人生80年の時代、40歳まではイケイケで過ごせても、折り返し後の40年、ひとりで生きて行くことに不安はないだろうか。
木村隆志著「独身40男の歩き方」(CCCメディアハウス 1500円+税)では、何となく独身のまま40歳を迎え、将来に少しだけ不安を感じている男たちに、望むべき人生を手に入れるための心構えやノウハウを伝授している。
40代独身男の多くは、「女の40代はキツイけど、男の40代はまだ結婚できる」と上から目線で見ている節がある。しかし、この考えからまず改めるべきだ。何しろ、日本の40代以下の人口はすべての年代で男の方が多く、さらに40代以下の未婚者も男が圧倒的に多い。つまり、40代独身男が年下女性と結婚したいなら、もともと少ない女性の中の、さらに少ない未婚者を探さなければならないことになる。
婚活サイトなどでも、40代独身男の価値は低い。“婚活女性 本音”で検索すると、「40代のオッサンが必死で困る」「よほど高収入でない限り40代とは会うのもイヤ」などと恐ろしいコメントが見つかるだろう。もしも結婚を望むなら、不利を認めて目線を下げてみよう。それだけで選択肢が広がり、掘り出し物の出会いが見つかる可能性も高くなる。
40代独身男は「学生時代の仲間が一番」というフレーズを言いがちだが、ライフスタイルがさまざまに変わる40代になってもこれでは考えもの。まして、相手が既婚者ならば価値観にズレが生じてもおかしくない。これに気づかずにいると、あるとき本当に話が合う友人がいないことに愕然とするだろう。
40代は人生後半の1年生。ぜひ“友達100人できるかな”の実践をおすすめしたい。大人の友達づくりのコツは、「未婚・既婚問わず男女が集まる場を選ぶ」「興味がないものでもチャレンジ」「合わなければ別の場へ」の3つがポイント。さまざまなタイプの友人ができることは、老後の安心・安全にもつながるはずだ。