「働き方という病」江上剛著

公開日: 更新日:

 サラリーマンには会社の不正に加担させられることもある。オリンパスが不正なM&Aに手を染めたとき、外国人社長が不正に加担した日本人役員に「あなたは何のために働いているのか」と詰問すると、役員は「Kさん(社長の名)のためです」と答えて社長を唖然とさせた。与えられた仕事だから拒否できず、不正に加担するというケースは多いが、自分は何のために働いているのかと立ち止まって考えるべきだ。著者は支店に異動させられたとき、自分を煙たがる人間が多い本部より支店のほうが伸び伸びと働けると思った。

 かつて広報部長として第一勧銀総会屋事件を収拾した著者による働き方指南の書。(徳間書店 1200円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    メッキ剥がれた石丸旋風…「女こども」発言に批判殺到!選挙中に実像を封印した大手メディアの罪

  2. 2

    一門親方衆が口を揃える大の里の“問題” 「まずは稽古」「そのためにも稽古」「まだまだ足りない稽古」

  3. 3

    都知事選敗北の蓮舫氏が苦しい胸中を吐露 「水に落ちた犬は打て」とばかり叩くテレビ報道の醜悪

  4. 4

    東国原英夫氏は大絶賛から手のひら返し…石丸伸二氏"バッシング"を安芸高田市長時代からの支持者はどう見る?

  5. 5

    都知事選落選の蓮舫氏を「集団いじめ」…TVメディアの執拗なバッシングはいつまで続く

  1. 6

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 7

    都知事選2位の石丸伸二氏に熱狂する若者たちの姿。学ばないなあ、我々は…

  3. 8

    ソフトバンク「格差トレード」断行の真意 高卒ドラ3を放出、29歳育成選手を獲ったワケ

  4. 9

    “卓球の女王”石川佳純をどう育てたのか…父親の公久さん「怒ったことは一度もありません」

  5. 10

    松本若菜「西園寺さん」既視感満載でも好評なワケ “フジ月9”目黒蓮と松村北斗《旧ジャニがパパ役》対決の行方