「銀行支店長、追う」江上剛著

公開日: 更新日:

 うなばら銀行T支店に客の芳江が預金を引き出しに来た。オレオレ詐欺を疑った行員の雪乃は、使い道を尋ねるが芳江は答えない。芳江は頭取の久木原の母親で、万が一のことがあってはならない。支店長の貞務の指示で芳江には模擬紙幣を渡し、雪乃は貞務の友人の元刑事・藤堂らと彼女を尾行する。同じころ、久木原は取引先の会社の会長から蒋介石が旧日本軍の将校に託したという秘密資金の話を持ちかけられる。

 一方、大手電機メーカーの専務・佐藤は会長から社長就任を打診される。しかし、同時に会社には巨額の簿外損失があることを打ち明けられる。藤堂がオレオレ詐欺の手先を捕まえるが、彼の仲間の尾行を続けた雪乃が戻ってこない。

 銀行を舞台にした痛快経済エンターテインメント。

(実業之日本社 694円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    メッキ剥がれた石丸旋風…「女こども」発言に批判殺到!選挙中に実像を封印した大手メディアの罪

  2. 2

    一門親方衆が口を揃える大の里の“問題” 「まずは稽古」「そのためにも稽古」「まだまだ足りない稽古」

  3. 3

    都知事選敗北の蓮舫氏が苦しい胸中を吐露 「水に落ちた犬は打て」とばかり叩くテレビ報道の醜悪

  4. 4

    東国原英夫氏は大絶賛から手のひら返し…石丸伸二氏"バッシング"を安芸高田市長時代からの支持者はどう見る?

  5. 5

    都知事選落選の蓮舫氏を「集団いじめ」…TVメディアの執拗なバッシングはいつまで続く

  1. 6

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 7

    都知事選2位の石丸伸二氏に熱狂する若者たちの姿。学ばないなあ、我々は…

  3. 8

    ソフトバンク「格差トレード」断行の真意 高卒ドラ3を放出、29歳育成選手を獲ったワケ

  4. 9

    “卓球の女王”石川佳純をどう育てたのか…父親の公久さん「怒ったことは一度もありません」

  5. 10

    松本若菜「西園寺さん」既視感満載でも好評なワケ “フジ月9”目黒蓮と松村北斗《旧ジャニがパパ役》対決の行方