午後10時~午前2時は睡眠のゴールデンタイムではなかった!

公開日: 更新日:

「やってはいけない眠り方」三島和夫著

 健康のためには、食事運動と同じくらい睡眠が大切ということはもはや常識となっている。しかし、何となく信じられている睡眠の常識には、誤りも少なくない。本書では、国立精神・神経医療研究センターの部長を務める睡眠研究のプロフェッショナルが、本当に正しい睡眠を伝授している。

「午後10時から深夜2時は睡眠のゴールデンタイム」という言葉を聞いたことがあるだろう。この時間に寝ていると、骨や筋肉の成長を促し細胞の修復にも関わる成長ホルモンが盛んに分泌されるためだという。しかし、これは都市伝説じみた誤りだと本書。

 成長ホルモンが分泌されるのは、実は入眠から3時間の間に訪れる、もっとも深いノンレム睡眠の最中であるという。そのため、寝付いてから3時間ぐっすり眠ることができれば、何時に寝ようが問題ないのだ。「午後10時から深夜2時」を信じて、眠くもないのに布団に入っていた人は、逆にストレスになるため今日からでもやめた方がいい。

「眠れなくても横になっているだけで体が休まる」というのも大きな間違い。眠れないのに悶々としながら布団にしがみついていると、“横になっただけで目が冴える”などの心理的反応を引き起こし、不眠を悪化させる。布団に入っても15分以上眠れずイライラしてきたら、思い切って起き、リビングなどに移動して気分転換するのがおすすめだ。

 正しい睡眠習慣を知り、健康な体と心を手に入れよう。(青春出版社 850円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁「かくかくしかじか」"強行突破"で慌しい動き…フジCM中止も《東村アキコ役は適役》との声が

  2. 2

    大阪万博GW集客伸びず…アテ外れた吉村府知事ゲッソリ?「素晴らしい」と自賛も表情に滲む疲れ

  3. 3

    佐々木朗希「中5日登板志願」のウラにマイナー降格への怯え…ごまかし投球はまだまだ続く

  4. 4

    頭が痛いのは水谷豊だけじゃない…三山凌輝スキャンダルで間宮祥太朗「イグナイト」“爆死”へ加速危機

  5. 5

    水谷豊に“忖度”?NHK『BE:FIRST』特集放送に批判…民放も事務所も三山凌輝を“処分”できない事情

  1. 6

    趣里の結婚で揺れる水谷ファミリーと「希代のワル」と対峙した梅宮ファミリー…当時と現在の決定的な違い

  2. 7

    竹野内豊はついに「令和版 独身大物俳優」となった NHK朝ドラ『あんぱん』でも好演

  3. 8

    気持ち悪ッ!大阪・関西万博の大屋根リングに虫が大量発生…日刊ゲンダイカメラマンも「肌にまとわりつく」と目撃証言

  4. 9

    永野芽郁「鋼のメンタル」も文春砲第2弾でついに崩壊か?田中圭との“口裏合わせ”疑惑も浮上…CMスポンサーどう動く

  5. 10

    永野芽郁と田中圭は文春砲第2弾も“全否定”で降参せず…後を絶たない「LINE流出」は身内から?