「顔貌売人」柳井政和著

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 プログラマーの転職を支援する人材紹介会社の女社長・安藤裕美に、友人の恵子から妹の幸子を助けてほしいと連絡が入った。幸子は大学生のとき、だまされてアダルトビデオに出演。しかし幸子は化粧の前と後ではまったくの別人になるため、卒業後は都内の銀行に勤めていた。そんな幸子の元に知人から「おまえ、AVに出てないか」とメールが届く。なんと「AV女優顔探索」というサイトが、顔認識の技術と個人情報を紐付けして、AV女優の正体を暴いていたのだ。

 裕美は一匹狼の技術者鹿敷堂桂馬を巻き込み、さっそく行動を開始。するとサイトの顔認識プログラムを開発したのは、裕美の会社の取引先だったことが判明した。

 女社長と天才ハッカーコンビが情報技術を駆使して、事件の真相に迫る傑作サイバーミステリー。(文藝春秋 1750+税円)

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