「働く女子のキャリア格差」国保祥子著

公開日: 更新日:

 経営学者であり、人材育成の仕事にも携わる著者は、ママ友から「出産して時間の制約を受けるようになってから、営業成績が急によくなった」と聞き、目からウロコが落ちる思いをしたという。それを機に育休中の女性を対象に経営勉強会を催したところ大盛況。多くの企業で「女性は出産すると仕事への意欲を失う」と言われているが、育休中の女性の就業意欲はむしろ高く、問題は職場の環境や管理職とのミスコミュニケーションにあることが分かったという。

 働く女性が出産を機に陥りやすいキャリアの落とし穴とそこからの脱却のヒント、女性を生かすことの企業にとってのメリットや課題など、事例を挙げて解説した働き方改革本。

 (筑摩書房 800円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  2. 2

    佐々木朗希“大幅減速”球速160キロに届かない謎解き…米スカウトはある「変化」を指摘

  3. 3

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  4. 4

    ヤクルト村上宗隆 復帰初戦で故障再発は“人災”か…「あれ」が誘発させた可能性

  5. 5

    石橋貴明のセクハラに芸能界のドンが一喝の過去…フジも「みなさんのおかげです」“保毛尾田保毛男”で一緒に悪ノリ

  1. 6

    フジの朝ワイド「サン!シャイン」8時14分開始の奇策も…テレ朝「モーニングショー」に一蹴され大惨敗

  2. 7

    「皐月賞」あなたはもう当たっている! みんな大好き“サイン馬券”をマジメに大考察

  3. 8

    セレブママの心をくすぐる幼稚舎の“おしゃれパワー” 早実初等部とアクセスや環境は大差ナシ

  4. 9

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  5. 10

    下半身醜聞・小林夢果の「剛毛すぎる強心臓」…渦中にいながら師匠譲りの強メンタルで上位浮上