「猫がいなけりゃ息もできない」村山由佳著

公開日: 更新日:

 著者の5匹の飼い猫のうちの1匹が三毛猫の「もみじ」。もみじは旦那さん1号のもとから著者が出奔するときに連れて出て以来、旦那さん2号と暮らしていたときも、現在の「背の君」と暮らすようになってもずっと一緒にいた。

 著者はこれで終わってもしかたがないと思い定めなければ、相手に負の感情をぶつけられなかったが、たまたま背の君に怒りまくったことがある。激情の嵐が去ってお互いに歩み寄り、仲直りしたあと、もみじは〈もう済んだんか? ごくろはんなこっちゃな〉とでも言いたげに2人の間に割り込んできた。

 そんなもみじにがんができ、余命3カ月であることが判明した。愛猫との最後の1年をつづったエッセー。 (ホーム社 1400円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議

  2. 2

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 3

    吉川ひなのだけじゃない! カネ、洗脳…芸能界“毒親”伝説

  4. 4

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  5. 5

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    木村拓哉"失言3連発"で「地上波から消滅」危機…スポンサーがヒヤヒヤする危なっかしい言動

  3. 8

    Rソックス3A上沢直之に巨人が食いつく…本人はメジャー挑戦続行を明言せず

  4. 9

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 10

    立花孝志氏『家から出てこいよ』演説にソックリと指摘…大阪市長時代の橋下徹氏「TM演説」の中身と顛末