「人生、死んでしまいたいときには下を見ろ、俺がいる。」村西とおる著

公開日: 更新日:

 かつてAVの帝王として名を馳せ、年商100億円を誇った著者だが、衛星放送事業参入に失敗して50億円の負債を抱え会社は倒産。毎月8000万円の返済に追われる身となる。ハワイで逮捕され懲役370年を求刑される一方で、日本では前科7犯。おまけに1週間以内に100%死ぬと宣告されるほどの大病まで患うなど、どん底を経験してきた。

 そのどん底から這い上がった著者は「希望を失うことのない心で逆境と戦い、どんな逆境にあっても敗れることを知らない強靱さを人間は持っている」と熱く語る。天国と地獄を味わった著者の語録集。「人を説得する秘訣は情熱」「ガマンのあとに天国がやってくる、SEXと人生」など、壮絶な人生から紡ぎだされてきた言葉に生きる勇気をもらう。

(祥伝社 860円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 2

    野呂佳代が出るドラマに《ハズレなし》?「エンジェルフライト」古沢良太脚本は“家康”より“アネゴ”がハマる

  3. 3

    岡田有希子さん衝撃の死から38年…所属事務所社長が語っていた「日記風ノートに刻まれた真相」

  4. 4

    「アンメット」のせいで医療ドラマを見る目が厳しい? 二宮和也「ブラックペアン2」も《期待外れ》の声が…

  5. 5

    ロッテ佐々木朗希にまさかの「重症説」…抹消から1カ月音沙汰ナシで飛び交うさまざまな声

  1. 6

    【特別対談】南野陽子×松尾潔(3)亡き岡田有希子との思い出、「秋からも、そばにいて」制作秘話

  2. 7

    「鬼」と化しも憎まれない 村井美樹の生真面目なひたむきさ

  3. 8

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  4. 9

    竹内涼真の“元カノ”が本格復帰 2人をつなぐ大物Pの存在が

  5. 10

    松本若菜「西園寺さん」既視感満載でも好評なワケ “フジ月9”目黒蓮と松村北斗《旧ジャニがパパ役》対決の行方