「パンデミックの文明論」ヤマザキマリ、中野信子著

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 人気漫画家と脳科学者が、コロナ禍に右往左往する世界を俯瞰(ふかん)しながら論じる対談集。

 イタリア人の夫を持つヤマザキ氏は、コロナで感染症に対するイタリア人と日本人との違いが明らかになったと話す。イタリアでは最初の感染者が出てからわずか1週間でPCR検査数が2万件以上も行われた。イタリア人は不安を覚えたらすぐに払拭したいという傾向にあるからだという。

 中野氏によるとそれは日本人とドーパミンの動態が違うからだそうだ。ヨーロッパ人がマスクに拒否反応を示す理由や、世界が疑問を抱く日本の緩い規制で死者数や感染者数が抑えられた背景、そしてコロナ対策によって明らかになった各国の「本性」など。縦横無尽の話題で展開する文明論。

(文藝春秋 800円+税)

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