「桃太郎は鬼ヶ島をもう一度襲撃することにした」森達也著

公開日: 更新日:

 フリーのテレビディレクター、キジこと恭一は桃太郎から2回目の鬼ヶ島取材の依頼を受ける。6年前、「正義のジャーナリスト」桃太郎は、恭一らスタッフと鬼ヶ島に乗り込んだ。

 かつて反社会的な存在だった鬼は、今は無人島でほそぼそと自給自足の生活を送っていた。しかし桃太郎は、あいつらが改心などするはずがないと、まるで彼らが危険で凶暴な存在であるかのように報道。映像はアングルや撮影ポジションが変われば全く異なる光景が現れるからだ。その報道で一躍、名をはせた桃太郎は二匹目のどじょうを狙っているようだ。(「鬼ヶ島再襲撃」)

 他にも、「王様の耳はロバの耳」とSNSで発信してしまう髪結い人が登場する「ミダス王」など世界の名作をパロディー化して現代社会の歪みを風刺する「現代寓話集」。

(ワニブックス 990円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  2. 2

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  3. 3

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  4. 4

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  5. 5

    やなせたかしさん遺産を巡るナゾと驚きの金銭感覚…今田美桜主演のNHK朝ドラ「あんぱん」で注目

  1. 6

    下半身醜聞ラッシュの最中に山下美夢有が「不可解な国内大会欠場」 …周囲ザワつく噂の真偽

  2. 7

    大阪万博を追いかけるジャーナリストが一刀両断「アホな連中が仕切るからおかしなことになっている」

  3. 8

    今田美桜「あんぱん」に潜む危険な兆候…「花咲舞が黙ってない」の苦い教訓は生かされるか?

  4. 9

    “下半身醜聞”川﨑春花の「復帰戦」にスポンサーはノーサンキュー? 開幕からナゾの4大会連続欠場

  5. 10

    フジテレビ第三者委の調査報告会見で流れガラリ! 中居正広氏は今や「変態でヤバい奴」呼ばわり