「レインメーカー」真山仁著

公開日: 更新日:

 ITベンチャー企業を経営する野々村喬一の2歳の息子、喬太が熱を出した。県議会議長を務める父が紹介してくれた後援者の接待で帰りが遅くなった喬一は喬太を病院に連れて行くが、喬太は痙攣(けいれん)を起こし、意識がない。

 病院で、予防接種の記録が記された母子手帳を持ってきたか聞かれたが、持ってこなかった。妻の結子が海外出張中で、予防接種を受けたかどうかもわからず、喬一は動揺する。麻疹か細菌性髄膜炎の疑いがあり、懸命な治療が行われたが、小さな命は助からなかった。病院の理事長が喬一の父の政敵の強力な後援者だったことから、父は「医療ミスじゃないのか」と言い出す。

 医療過誤訴訟をめぐる法廷サスペンス。

(幻冬舎 1760円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 2

    野呂佳代が出るドラマに《ハズレなし》?「エンジェルフライト」古沢良太脚本は“家康”より“アネゴ”がハマる

  3. 3

    岡田有希子さん衝撃の死から38年…所属事務所社長が語っていた「日記風ノートに刻まれた真相」

  4. 4

    「アンメット」のせいで医療ドラマを見る目が厳しい? 二宮和也「ブラックペアン2」も《期待外れ》の声が…

  5. 5

    ロッテ佐々木朗希にまさかの「重症説」…抹消から1カ月音沙汰ナシで飛び交うさまざまな声

  1. 6

    【特別対談】南野陽子×松尾潔(3)亡き岡田有希子との思い出、「秋からも、そばにいて」制作秘話

  2. 7

    「鬼」と化しも憎まれない 村井美樹の生真面目なひたむきさ

  3. 8

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  4. 9

    竹内涼真の“元カノ”が本格復帰 2人をつなぐ大物Pの存在が

  5. 10

    松本若菜「西園寺さん」既視感満載でも好評なワケ “フジ月9”目黒蓮と松村北斗《旧ジャニがパパ役》対決の行方