「ウチの江戸美人」いずみ朔庵著 ポーラ文化研究所監修

公開日: 更新日:

 出家した皇女や武家の女性が暮らすのが「比丘尼御所」と呼ばれる寺。だが、出家してもまだ爪紅をしていることなどを風刺した「爪紅を撞木に隠す比丘尼御所」という川柳が残っている。

 肌に塗る白粉はのびのよい鉛白粉がよく使われたが、内臓疾患や神経まひを引き起こすため、明治期に歌舞伎役者が芝居中に足元がふらつくという事件があり、昭和に入ってから製造禁止になった。

 高級遊女や金持ちの娘が使った口紅が「笹色紅」。「ひとはけ三十文」といわれるほど高価で、紅を何度も塗り重ねることで緑色の艶を出したという。

 江戸時代の女性と現代の女性がルームシェアするという設定で、ちょっと過激な江戸のおしゃれを紹介する。

(晶文社 1760円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    菊川怜の元夫は会社が業績悪化、株価低迷で離婚とダブルで手痛い状況に…資産は400億円もない?

  2. 2

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  3. 3

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  4. 4

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  5. 5

    斎藤元彦知事ヤバい体質また露呈! SNS戦略めぐる公選法違反「釈明の墓穴」…PR会社タダ働きでも消えない買収疑惑

  1. 6

    渡辺裕之さんにふりかかった「老年性うつ」の正体…死因への影響が報じられる

  2. 7

    水卜ちゃんも神田愛花も、小室瑛莉子も…情報番組MC女子アナ次々ダウンの複雑事情

  3. 8

    《小久保、阿部は納得できるのか》DeNA三浦監督の初受賞で球界最高栄誉「正力賞」に疑問噴出

  4. 9

    菊川怜は資産400億円経営者と7年で離婚…女優が成功者の「トロフィーワイフ」を演じきれない理由 夫婦問題評論家が解説

  5. 10

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”